予防接種

☆ポリオ
横浜市在住の方で、対象年齢の方は当院で無料接種できます。
不活化ポリオワクチン(IPV)
ポリオ生ワクチン（ＯＰＶ）の集団定期接種は終了し、不活化ポリオワクチンが個別定期接種として使用されるようになりました。

　ポリオ生ワクチン（ＯＰＶ）は、ポリオウイルスの病原性をほとんどなくして人に接種し、免疫を作り出すワクチンです。
ポリオウイルスに対する全身の免疫のほかに、
1・腸管局所の免疫もできる
2・効果が一生続く
3・接種方法も飲ませるだけで簡単
というワクチンです。現在でも世界中で広く使用されています。

　ただ、この生ポリオワクチンはポリオウイルスの毒性をほとんど無くしてありますが、きわめてまれに突然変異を起こして、100万回に1.4回の割合で毒性を回復した変異ポリオワクチンウイルスから、ポリオを発病する人が出ることが問題になりました。そのため、不活化ポリオワクチン（ＩＰＶ）に切り替えてきました。

ワクチン	不活化ポリオワクチン（IPV）	生ポリオワクチン（OPV）
材料ウイルス	強毒株	弱毒株
接種方法	腕に皮下注か大腿に筋注を4回	経口を2回（日本）
体内でウイルスの増殖	ない	ある
周囲への感染	ない	ある
ワクチン関連まひ	起こらない	100万に1回の割合で起こる
その他の副反応	注射部位のしこり、腫れ、まれにショック	下痢

ポリオとは？
ポリオウイルスの感染で発病します。糞便中のポリオウイルスは口から侵入し、咽頭や小腸で増殖し、リンパ節から血液中に入ります。
ポリオウイルス感染者の約5％は、1〜2週の潜伏期の後に、のどの痛み、発熱、下痢、腹痛などの症状を起こします。1％未満の患者はさらに1週間ぐらいたってから、再び 高熱、頭痛が起こり、解熱後手足のだらんとしたまひを残します。
この手足のまひは回復する例も多いですが、そのまままひが残る人もいます。

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